平成27年1月~7月の交通事故発生状況──全国 (警察庁交通局調べ)
項 目 | 人数・件数 | 対前年比 |
死者数 | 2,226人 | -24人(-1.1%) |
発生件数 |
307,795件 |
-18,191件(-5.6%) |
負傷者数 | 380,256人 | -22,388人(-5.6%) |
高齢者死者数 | 1,163人 |
+16人(+1.4%) |
※発生件数・負傷者数は概数値です |
■人口構成率に比べ高齢者の死者は2倍以上
このたび、警察庁がまとめた今年(平成27年)7月までの交通事故発生状況によると、交通事故死者数は 2,226人で前年同期と比べて-24人(-1.1%)とわずかながら減少しています。
事故死者数のなかでもっとも多いのは、依然として高齢者であり、1,163人と全体の52.2%を占めていて、前年より16人増加しています。
なお、高齢者人口が全人口に占める構成率は25.1%ですから、この数字と比較して約2.1倍になり、高い水準となっています(※平成25年10月の推計人口による)。
高齢者の死者を状態別にみると、歩行中がもっとも多く525人、次いで自動車乗車中の342人、自転車乗用中200人となっています。
■歩行中死者の約67%が高齢者
高齢者の歩行中死者が多いことは、歩行中死者を年齢増別にみた割合でもわかります。歩行中死者数の中に高齢者が占める割合は66.5%(789人中の525人)にも達しています。
歩行者が死亡する事故の10人のうち約7人までが高齢者ということになります。
同じように、自転車乗用中の死者数を年齢層別にみると、高齢者の占める割合は61.2%と高い率を示しています。
なお、状態別死者数の増減率をみると、自動車乗車中と原付乗車中は、前年より減少しているにもかかわらず、他の状態別は増加し、なかでも自転車乗用中死者数は19.8%増(54人増)と大幅に増加している点が特徴的です。
自転車乗用中死者の年齢層別の増減数では、40代、50代、60代前半では減少していますが、他の年齢層では増加し、なかでも65歳以上の高齢者の35人増(21.2%増)が非常に目立っています。
※詳しくは、警察庁のWEBサイトを参照してください。
[警察庁交通局:交通事故統計(平成27年7月末)]より
■平成27年7月末現在の都道府県別・交通事故死者数(ITARDA発表分)
都道府県別の交通事故死者数は下のエクセルファイルをダウンロードできます。
※運転者向け小冊子「高齢者との事故を防ごう」はこちらを参照してください。