国土交通省は、「自動車運送事業者における睡眠時無呼吸症候群対策マニュアル」の改訂版を作成し、さる8月27日、同省のWEBサイトにおいて公表しました。
同省が平成15年に「睡眠時無呼吸症候群(SAS)に注意しましょう」を作成してからすでに10年以上が経過し、SASスクリーニング検査を実施する事業者は近年増加傾向にあります。
しかし、未だに交通事故後が発生して初めて運転者のSASが発覚するケースも後を絶ちません。
健康診断のような形で、SASスクリーニング検査の実施が浸透したとは言い切れない状況です。
運送事業者の現場では、「SAS対策は難しい」と捉えて、なかなか検査に踏み切ることができない会社もあります。また、SAS検査はしたもののフォローができない、乗務可否判断が難しいなど、対応面での懸念があります。
そこで同省では、そうした問題点を踏まえてマニュアルを改訂し、SASスクリーニング検査の実施前(準備)から実施後(フォロー・活用)までの対応について、一連の流れを具体的に示しています。
平成26年4月に改訂された「事業用自動車の運転者の健康管理マニュアル」の中でも、SAS検査は「推奨検査」とされていますので、SAS対策の必要性とマニュアルの活用が望まれます。
下のチャート図は同省発行の「マニュアル本文」より引用
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マンガは小冊子「健康管理と安全運転」より(作画・アデミツル)