事故現場は、片側1車線で見通しのよい直線道路で信号機や横断歩道はない道路だったということですので、運転者が油断して漫然と運転していたのではないかと思います。
「電動車いす」については、大きくわけて二つの事故要因があると思います。
一つは、座ったまま運転する「電動車いす」は背丈が低いために発見するのが難しいということです。道路端に止まっている駐車車両はもちろんですが、ちょっと背の高い樹木などがあれば簡単に隠れてしまい、少し油断していると見落とす可能性が高くなります。
もう一つは、「電動車いす」のスピードは意外と遅く、一瞬気づくのが遅れるということです。歩行者や自転車は、ある程度のスピードで動きますから発見しやすいのですが、「電動車いす」の場合は動きが遅いために止まっているように見えることがあり、認知しにくいのです。
最近では、「電動車いす」を利用する方も増えていますので、常にその存在を頭に入れておいてください。
(シンク出版株式会社 2015.9.11更新)
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