最近警察庁が明らかにした事故統計によると、薄暮時間帯(日没の前後2時間)に発生する交通死亡事故が10月から年末にかけて急増し、そのうち8割近くが高齢者で占められているそうです。
2014(平成26)年は10月から12月までの3か月間に全国で213人の方が薄暮時に交通事故で亡くなっています。
年間では535人で、1月から9月までは一月平均35.8名ですが、10月は74名と急激に増加し11月・63名、12月・76名といずれもそれまでの2倍近くの人が事故で亡くなっています。
そのなかでも65歳以上の高齢者が76.5%を占めています。警察庁では「外出するお年寄りが増える時間帯と日没前後の時間帯が一致するためではないか」と分析しています。
こうした傾向は2012年~2013年も同様だったことから、ドライバーには薄暮早めの点灯を心がけて、とくにお年寄りの横断に注意することを呼びかけています。
朝礼話題欄でもたびたび指摘してきましたが、薄暮~夜間は右から横断する高齢歩行者との事故が多発します。道路右側にも十分に注意して、事故防止に努めてください。
(シンク出版株式会社 2015.10.13更新)
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