私が高速道路を走行していて危険だと感じる地点はいくつかありますが、そのなかでいちばん危険だと考えているのが片側1車線しかない非分離区間です。
このほど、会計検査院が発表した調査データでも、危険性がはっきりと現れています。100キロ当たりの事故発生件数は、「非分離の対面通行区間」で起きた事故は「中央分離帯がある区間」に比べて、で約30倍に上っているのです。
この非分離区間は、将来的に4車線化をする前提で開通しているために、中央分離帯が樹脂製のポールなどで簡易的に仕切られているだけですので、少しハンドル操作を誤ったりすると簡単に対向車線にはみ出して重傷事故につながりやすいのです。
また、「非分離区間」といえども高速道路という感覚を持っている運転者がおり、制限速度をはるかに超えるスピードで走行する人も少なくありません。
そのため、「ゆずり合いゾーン」などで遅い車と速い車が混在して交通状況を複雑にすることがあります。
全国の高速道路には、中央分離帯がない対面通行の非分離区間がたくさんあります。非分離区間では、スピードを落として決して気を抜かずに細心の注意を払って運転してください。
(シンク出版株式会社 2015.10.29更新)
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