少し前に、起伏のある道路をスピードを出して走行して、バウンドをするスリルを楽しむことが流行っていましたが、これほど危険な運転はないと思います。
車が空中にバウンドしてタイヤが路面から離れることになれば、その間はまったくハンドルもブレーキも効かないわけですから、路面に着いたときにハンドル操作を誤ってコントロール失い、事故の危険が飛躍的に増すからです。
さる10月29日、こうした運転をして同乗者の1人に骨盤骨折で3カ月のケガをさせるなどしたとして、運転者の女性が自動車運転処罰法違反(危険運転致傷)の疑いで書類送検されました。
この女性は、5月25日午後8時45分ごろ、佐賀県武雄市の市道で乗用車に高校時代の同級生2人を後部座席に乗せて、橋が架かった起伏のある部分を80キロ以上のスピードで走行し、車体が浮いた際に制御困難となって電柱に衝突したものです。
女性は「浮くのを楽しもうと思った」などと話しているそうですが、制御困難なスピードで走行してけがを負わせる運転も危険運転致傷罪の対象となります。
運転を楽しむということは、スリルを楽しむこととは違うことをしっかりと肝に銘じておきましょう。
(シンク出版株式会社 2015.11.12更新)
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