シートベルトの着用が全席で義務化されたにもかかわらず、まだ後部座席でシートベルトを着用しない人が少なくありません。とくに高速バスやマイクロバスなどに乗った時シートベルトを締めない人が多いのではないかと思います。
最近、国土交通省が事故調査報告書を公表しニュース報道されていたのですが、昨年、富士市で高速バスがトラックに追突しバス運転者が死亡した事故では、運転者がシートベルトをしていなかったため、ハンドルで腹部を強打したのが死亡の大きな要因であることがわかりました。
運転者自身がベルトを着用しないような高速バスでは、乗客にも強く着用を求めているとは思えません。プロでさえこのような意識なのですから、一般の着用率が上がらないのも当然といえます。
旅館や施設などの送迎マイクロバスに人を乗せる時も、シートベルトを着用してくださいと強く指導していない場合があるのではないでしょうか?
乗客の方も、マイカーに乗るときはきちんと着用する人が、なぜか、こうした乗り物では油断しがちです。
しかし、いつ事故が発生し座席から身体が投げ出されるかわかりません。
路線バスはベルトがないので無理でしょうが、座席にシートベルトがある車では、必ず着用するように心がけましょう。
(シンク出版株式会社 2015.11.17)
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