皆さんは、ワゴン車などに人を乗せるとき、乗車定員を意識していますか?
ワゴン車なら少し詰めたら乗れるなどと軽く考え、座席数以上の人数を乗車させたり、貨物用ワゴン車の荷物スペースに人を乗せたりすると、車体のバランスを崩して事故に結びつくことがあります。
さる11月9日、東京都新宿区の都道を走行中のワゴン車が路外に逸脱し、歩道に乗り上げて街路灯柱に衝突する事故が起きました。
このワゴン車は貨物用で乗車定員は6人でしたが、事故当時は20歳代の男女が前席2人、後席3人、荷物室に7人も乗車していたものとみられ、事故で2人が重傷を負っています。
定員外乗車によってバランスを崩し、結果としてハンドル操作を誤った可能性が強いとして警察が調査しています。大人の体重は平均60キロ程度ですが12人では700キロという重量になり、車両の動きに大きな影響を与えたと思われます。
定員外乗車は、法律に違反するというだけでなく、シートベルトも足りなくなるため乗る人の安全を確保することが難しくなります。ハンドルを握る人は、「この車は何名までしか乗せられない」ということを常に意識して運転しましょう。
(シンク出版株式会社 2015.11.20更新)
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