最近、国土交通省が道路運送車両の保安基準を改定し、車に装備されているサイドミラーなどすべてのミラーをカメラとモニターで代用することを容認するというニュースを発表しました。
この保安基準が改訂されれば、来年6月にもミラーが全くない新型車が公道を走れるようになるということです。
これが実現しますと、ミラーでは確認できない死角もカメラモニターで確認できるようになり、交通事故が減少することが期待されています。
確かに、車に装備されているミラーの死角がなくなれば事故が減少するとは思いますが、期待しすぎるのは危険なような気がします。というのは、現在でもバック時の事故防止のためにバックアイカメラを付けている車がたくさんありますが、そういう車のバック時の事故がまったく無くなったわけではないからです。
たとえば、バックアイカメラは上部を写しませんので、建物の軒先に当ったり、側方から来るフォークリフトなどと衝突する事故が起きています。これらはドライバーがモニターに何も写っていないから、油断してバックした結果なのだと思います。
要は、安全装置を活かすのも殺すのもドライバーの心がけ次第です。
(シンク出版株式会社 2015.12.3更新)
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