暖冬で少し油断しているドライバーもいるかも知れませんが、12月は高速道路や自動車専用道路でのスリップ事故が増える時期ですので気をつけましょう。
新潟県警察本部が平成25年12月から26年3月にかけて発生した冬期の人身・物損事故の実態を分析したところ、一般道路では人身事故全体の11.7%がスリップ事故であったのに対して、高速道路・自動車専用道路では29.5%と2.5倍もスリップ事故の割合が高いことがわかりました。
さらに、物損事故では一般道路のスリップ事故割合が20.8%であるのに対して、高速道路では63.0%と3倍も高い事故率となっています。
また高速道路でのスリップ事故を月別にみると、冬道装備の準備不足が多い12月に多発するのは頷けますが、その後3月まで高い割合でスリップ事故が発生しています。
新潟は雪国ですからスタッドレスタイヤなど滑り止め装置の装着率も高いと思います。それでも物損事故の6割がスリップ事故ということは、滑り止め装置への過信や速度の出しすぎなどが原因と考えられます。
冬の高速道路では、スタッドレスタイヤをしていても、「時速50キロ規制」などの標示を見たら、減速して車間距離を十分にとって走行しましょう。
(シンク出版株式会社 2015.12.18更新)
小冊子「雪道・凍結路の危険をイメージしよう」は、冬道を走行するにあたって、必要な知識が身についているか、また危険な行動をしていないかを「はい」「いいえ」でチェックすることにより、冬道走行の基本を学んでいただくことのできる教育教材です。