渋滞に巻き込まれたり、信号待ちから発進するとき、前車に続いて発進することがあります。
このときドライバーの目線は、動き出した前の車にのみ注意が向けられていますので、左右から横断してくる歩行者や自転車が目に入らないことがあります。
さる12月19日、大阪府堺市の路上で前車に続いて発進したトラックが、直前を自転車で横断してきた小学生を跳ね死亡させるという事故がありました。
事故現場は片側1車線の直線道路で横断歩道はなく、トラックのドライバーは「止まっていた前の車が動き出したので発進したらガシャという音がした」と供述していることから、横断してきた自転車にまったく気づかなかったと思われます。
信号待ちや渋滞で車が止まっていると、その間を横断しようとする歩行者などが前車に続いて発進した車に轢かれる事故が後を絶ちません。
渋滞などで前車に続いて発進するときには、前だけでなく左右からの横断者にも注意を向けてください。
(シンク出版株式会社 2015.12.25更新)
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