さる1月14日午前7時半ごろ、東京都小金井市の路上を走行していた路線バスが、自転車で登校中の女子高校生と接触して転倒させ、バスの後輪で右足をひいて重傷を負わせるという事故がありました。
自転車に乗っていた女子高校生は、歩道を走っていたのですが、歩行者を避けるために車道に出たところを後方から来たバスと接触したものです。
歩道を走行している自転車が、何らかの原因で車道に出てきて、車道を走行してきた車と事故になることはよくあります。
車を運転しているドライバーとしては、自転車が歩道を走行していると、何となく危険がないような意識を持ちがちですが、それは自転車はそのまま歩道を走行していくという前提のもとに成り立っていることを忘れてはなりません。
この事例のように、歩行者を避けたり、駐車場や脇道などから車が出てきたら、それらを避けるために急に車道に出てくることもあります。
ドライバーとしては、自転車が歩道を走行しているときでも、車道に出てきそうな状況を予測して、急な飛出しに備えておく必要があります。
(シンク出版株式会社 2016.1.22更新)
「軽く考えていませんか?自転車事故!」は、四輪車が自転車と衝突する事故の代表的な事例を6つ取り上げています。
事例ごとにドライバー、自転車利用者の双方にどのような過失があったかを考え、どのような不安全行動が事故に結びついたかを理解することができます。
ドライバー、自転車運転者のどちらの立場でも安全意識を高めることのできる教育教材です。