子どものための交通安全教育入門──心理学からのアプローチ

■心理学の視点で「発達段階に応じた」交通安全教育手法を解説

◆編者 大谷 亮・金光義弘・谷口俊治・

    向井希宏・小川和久・山口直範

◆ナカニシヤ出版 刊

◆本体 2000円+税

 

◆この本のねらい

   全国で1日150件は発生していると言われる子どもの交通事故──本書は、子どもを対象にした交通安全教育がより効果的に実施され、1人でも多くの子どもの生命と安全を守ることを目指して交通心理学の観点から教育手法を考察し、発達段階に応じた実践例を数多く掲載した交通安全教育の必携書です。

 

 その内容は、日本交通心理学会「学校・家庭部会」における2005年から2013年までの9年間にわたる活動の成果がもととなっています。

 第Ⅰ部基礎編では、理論に基づく交通安全教育について心理学の立場から発達段階に応じた内容や手法を紹介しています。

 そして、第Ⅱ部実践編で教育現場における13種類の実践例を報告し、教育内容について「実践しやすい取り組みかどうか」「現時点での教育効果はどうか」などの視点から検証した結果をわかりやすく解説しています。

 

 子どもの交通安全教育に携わっている方、これから携わろうとしている方々にぜひ参考にしていただきたい実践的書物です。また、高齢者の交通安全教育やドライバー教育に従事している方々にとっても、効果的な教育を行うため参考になる有益な資料が含まれています。

 

◆本書の内容

 第Ⅰ部 基礎編
  第1章   効果的な交通安全教育のために
  第2章 子どもの発達と交通安全教育
  第3章 学校安全の観点から見た交通安全教育の課題と方向性
  第4章 教育担当者について

 

 第Ⅱ部 実践編 
  [事例1]ももたろうクラブ  
  [事例2]人形劇による横断行動の観察学習 
  [事例3]キッズバイククラブ 
  [事例4]交通安全マップづくり 
  [事例5]役割演技法を用いた高学年向け安全教育 
  [事例6]社会性(公共マナー)育成の安全教育
  [事例7]交通公園における小学生対象の交通安全教育 
  [事例8]中学年児童対象の自転車安全教育 
  [事例9]中学生による交通安全実践教育:みどりの林檎 
  [事例10]自動車教習所における交通安全教育  
  [事例11]家庭における継続的安全教育の個別事例 
  [事例12]小学生児童対象の自転車安全教育 
  [事例13]地域住民による交通安全教育 

◆編者紹介

大谷 亮(おおたに あきら)

  2002 年 中京大学文学研究科心理学専攻博士後期課程満期退学

  2012 年 博士(心理学)(中京大学)

  現在  一般財団法人日本自動車研究所安全研究部主任研究員

金光 義弘(かねみつ よしひろ)

  1969 年 京都大学文学研究科心理学専攻博士課程満期退学

  1993 年 文学博士(京都大学)

  現在  川崎医療福祉大学名誉教授・客員教授

谷口 俊治(たにぐち しゅんじ)

  1985 年 名古屋大学大学院文学研究科後期博士課程満期退学

  1981 年 文学修士

  現在  椙山女学園大学文化情報学部メディア情報学科教授

向井 希宏(むかい まれひろ)

  1985 年 大阪大学人間科学研究科行動学専攻博士後期課程満期退学

  1980 年 学術修士

  現在  中京大学心理学部教授

小川 和久(おがわ かずひさ)

  1990 年 大阪大学大学院人間科学研究科行動学専攻博士後期課程退学

  1988 年 学術修士

  現在  東北工業大学教職課程センター教授

山口 直範(やまぐち ただのり)

  2003 年 追手門学院大学文学研究科心理学専攻修士課程修了

  2003 年 修士(心理学)

  現在  大阪国際大学人間科学部人間健康科学科准教授

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