さる2月9日午後2時すぎ、長崎県佐世保市にあるコンビニエンスストアの入り口ドア付近に70代の女性が運転する乗用車が衝突する事故がありました。
報道によりますと、運転していた女性は、「コンビニで買い物をして車に乗った際、ギアをバックに入れたつもりが間違えて、前進してしまった」と話しているということです。
後ろを向いてバックしようとしたところ、車が前に動き出して慌ててブレーキを踏んだといった経験は、運転者なら誰でもしていることだと思います。
こうしたギアの入れ間違いがすぐに事故にならないのは、ブレーキから足を離してクリープ現象で動いているか、ゆっくりとアクセルを踏んでいるからだと思います。
車がゆっくりと前に進んでいれば、進行方向の間違いに気づいて慌ててブレーキを踏んで車を止めることができ、事故に至らずに済んでいるのです。
急いでいるときなど、ギアの入れ間違いは誰でも起きますが、そのとき事故になるかならないかは急にアクセルを踏むか踏まないかの差だと思います。
発進時は、ゆっくりとアクセルと踏む習慣をつけてください。
(シンク出版株式会社 2016.2.8更新)
DVD「注意一秒怪我一生」は、事故を起こした4人のドライバーが自らの体験を語り、なぜ事故が起こったのかを解き明かし、事故防止のポイントを学ぶことのできる交通安全教育用ビデオです。
監修・指導:大久保堯夫(日本交通科学学会顧問・日本大学名誉教授)
製作:斉藤プロダクション
カラー26分(短縮版15分)