友人や家人を乗せて駅などに送るときがありますね。
そのとき、駅近くまで来て信号待ちや渋滞などで停止することがありますが、友人などは気をきかせて「ここでいいから」と言って、道路上で左側から降りることがあります。
そのときドライバーは、自分が右側から降りる場合は後方の安全確認をしますが、同乗者が左側から降りる場合には意外と無警戒になるので注意しなければなりません。
右のドアから降りる場合には、二輪車などの後続車が後ろからくることがイメージしやすいのですが、左側から降りる場合には歩道などがあって道路左端までのスペースが狭いために、後ろから自転車や二輪車などが入ってくることがイメージしにくいのです。
平成26年中に発生した四輪車のドア開放事故のうち、左ドアと右ドアへの衝突件数をみますと、左ドアへ衝突する件数が右ドアよりも多くなっています。
また、左右のドアへの衝突比率をみると、自転車の場合はほぼ同じなのに対して、二輪車の場合は左ドアへの衝突割合が右ドアに比べて4倍も高くなっています(※)。
左側から友人を降ろすときにも、後方への安全確認を怠らないようにしてください。
(シンク出版株式会社 2016.3.14更新)
※イタルダ・インフォメーション№114(交通事故総合分析センター)より
軽い気持ちでした運転行動が、大きな過失責任へと結びつきます
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