先日も踏切の話題を取り上げましたが、最近踏切で事故が多いような気がしています。
さる4月19日午後4時20分ごろ、静岡県掛川市の踏切内で立ち往生していた大型観光バスに列車が衝突し、列車とバスの乗客22人が負傷する事故がありました。
バス会社では「前に別の車がいて、踏切を抜けられずにいるうちに遮断機が下りてしまい、踏切内でバスが立ち往生した」などと話しています。
このコメントを見る限り、バスを運転するプロドライバーが踏切の向こう側のスペースが空いていないのに、なぜ踏切内に進入したのか理解に苦しみます。
踏切の向こう側にいる車が少し動くと、そのまま進んで行ってそのうちに自車が入るスペースも空くだろうと楽観視して、見込み発進して進入するドライバーがいますが、踏切を通過するときにこうした見込み発進は絶対にやってはいけません。
前にも言いましたが、踏切での事故は車のドライバーが順守すべきルールさえ守っていれば、絶対に起こるはずがないものです。
踏切では、向こう側にスペースがないときには、絶対に踏切内に入らないようにしてください。
(シンク出版株式会社 2016.4.25更新)
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