さる6月5日後3時45分ごろ、愛媛県宇和島市の松山自動車道下り線で、Uターンしようとした軽乗用車の右側面に走行してきた軽乗用車が衝突して横転して、運転していた男性が死亡し、助手席同乗者もあばら骨を折るなどの重傷を負う事故がありました。
事故現場は片側1車線の非分離区間で、中央分離帯はなく5mおきに設置されたポールで上下線が分けられた道路でした。
Uターンした運転者は、「目的地を通り過ぎてしまい、ターンして戻ろうとした」と話しているそうです。
中央分離帯が設置してある通常の高速道路では、Uターンできるような場所はありませんので、こうした事故はほとんど起きないのですが、片側1車線の非分離区間ではポールで仕切られているだけですので、Uターンしようと思えば簡単にできてしまいます。
運転者としては、車が来ているのが見えていても遠くにいるからUターンできるだろうと考えたのかもしれませんが、スピードが出ている高速道路では想像以上に早く車が近づいてきます。
高速道路ではUターンが全面的に禁止されているのはご存じのとおりです。目的地を通り過ぎたら次のインターチェンジまで行ってください。たとえUターンできそうな場所があっても絶対にUターンをしないでください。
(シンク出版株式会社 2016.6.13更新)
──監修:杉原厚吉(「計算錯覚学の構築」チームリーダー)
小冊子「錯視・錯覚に注意して事故を防ごう」は、下り坂が上り坂に見えるなど、運転中におこる錯視・錯覚を具体的に紹介した、事故防止教育教材です。
5つの問題に回答を記入したのち、解説を読んでいただくと、「運転中の錯視・錯覚」について簡単に理解していただくことができます。
巻末には、「錯視・錯覚」をどれだけ意識して運転しているかを確認できるチェックリストを設けています。