梅雨の季節に入り、これから雨の中を走行する機会が増えてくると思います。雨天時の運転で注意しなければならない点はいろいろありますが、今日は歩行者や自転車の危険な行動についてお話しします。
まず注意しなければならないのは、雨が降り始めたときです。急に雨が降り出したりすると、歩行者等は雨を避けようと急ぎ足にになり、周りの安全を確認せずに行動したりします。
そのため、歩行者側の信号が赤でも強引に渡ったりしますので、自分が青信号だからと安心しないようにしてください。
雨の日に交差点付近に歩行者などがいるときには、歩行者等が横断してくるかもしれないと考えて、注意を怠らないようにしましょう。
また、道路に水たまりなどがあるときも注意が必要です。前方に水たまりがあると、歩行者等はそれを避けようと道路中央へ出てくることがあります。とくに、自転車の場合は急に出てくることがありますので、前方に水たまりがあるところでは、自転車を追い抜かないようにしてください。
さらに、傘を差した歩行者や雨がっぱを着た自転車は、視界が悪くなっているうえに、雨の音で車が近づいてくる音も聞こえにくくなっています。ですから、雨の日に歩行者などに出会ったら、自車に気がついていないかもしれないと思って運転してください。
(シンク出版株式会社 2016.6.15更新)
──監修:杉原厚吉(「計算錯覚学の構築」チームリーダー)
小冊子「錯視・錯覚に注意して事故を防ごう」は、下り坂が上り坂に見えるなど、運転中におこる錯視・錯覚を具体的に紹介した、事故防止教育教材です。
5つの問題に回答を記入したのち、解説を読んでいただくと、「運転中の錯視・錯覚」について簡単に理解していただくことができます。
巻末には、「錯視・錯覚」をどれだけ意識して運転しているかを確認できるチェックリストを設けています。