渋滞車列の最後尾に後続車が追突する事故がよく起こりますが、その原因の一つには渋滞車両に気づくのが遅れて対応できなかったことがあります。
前方の見通しが悪い夜間などは渋滞していることがわかりにくいのですが、高速道路のランプウエイが渋滞している場合も、対応が遅れがちになりますので注意しなければなりません。
インターチェンジを出ようとランプウエイに入りますが、ほとんどのランプウエイは曲がっていますので、先を見通すことができません。
そのため、高速道路の料金所が混んでいてランプウエイ上に渋滞車列が延びていると、カーブを曲がった先に急に渋滞が現れることになります。
加えて、長い間高速走行をしていると十分にスピードが落ちていないままランプウエイを走行することが多く、発見が遅れたりすると追突事故につながってしまいます。
高速道路からランプウエイに入るときは、渋滞しているかもしれないと考え、十分にスピードを落とすようにしてください。
(シンク出版株式会社 2016.6.17更新)
──監修:杉原厚吉(「計算錯覚学の構築」チームリーダー)
小冊子「錯視・錯覚に注意して事故を防ごう」は、下り坂が上り坂に見えるなど、運転中におこる錯視・錯覚を具体的に紹介した、事故防止教育教材です。
5つの問題に回答を記入したのち、解説を読んでいただくと、「運転中の錯視・錯覚」について簡単に理解していただくことができます。
巻末には、「錯視・錯覚」をどれだけ意識して運転しているかを確認できるチェックリストを設けています。