危険・迷惑な駐停車が大事故に結びつく

■高速バスを止め口論、追突事故を誘発した運転者に実刑判決

高速道路の駐停車で死亡事故
バスなど大型車を本線上に停止させるのは極めて危険

 

 2011年8月7日午前1時半ごろ、東北自動車道で停車中の高速バスにトラックが追突しトラック運転者1人が死亡、26人が重軽傷を負った事故で、口論のためバスを停車させ事故を引き起こしたとして、乗用車の運転者(44歳)が自動車運転過失致死傷罪で逮捕されました。

 

 停車したバスの運転者(42歳)も、ハザードランプを点灯させるのみで三角停止板等の設置を行わず降車直後から口論を始めていたことがその後の調べで判明し、「後続車に対する告知を怠った」として、同罪容疑で書類送検されました。

 

 乗用車の運転者は「車線変更しようとしたバスに腹が立った」ため、バスの前方で自分の車を止め、バスを走行車線に停車させました。運転者とバス運転者が車から降りて路側帯で口論している最中にトラックが追突し運転者が死亡する事態に発展したのです。

 

 最初にバスを止めた乗用車の運転者に対しては、正式な刑事裁判が行われ、「車をあえて停止させ執拗に文句を言い、衝突事故を招いた行為は危険かつ悪質」と懲役1年4月(求刑・懲役2年)の実刑判決が言い渡されました。

(宇都宮地裁 2011年12月26日判決) 

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