さる6月29日午後11時10分ごろ、横浜市の交差点で赤色灯をつけてサイレンを鳴らして現場へ向かっていたパトカーと、男子高校生が運転する乗用車が衝突し、乗用車は弾みで路線バスにぶつかる事故がありました。
パトカーは、赤信号で交差点を通過する際に右側から来た乗用車と衝突したもので、バスはパトカーに気づいて交差点内に停車していたものです。
ご存じのように、パトカーや消防車などの緊急自動車が交差点に接近してきたときには、他の車は交差点を避けて道路の左側などによって進路を妨げないようにしなければならないことになっています。
ところが、車内で大きな音量で音楽などを聞いていたりすると、パトカーなどのサイレンの音が聞こえずに緊急自動車の接近が分からないことがあります。
車を運転するときは、音も非常に重要な情報の一つです。音楽を聴くときは、サイレンが聞こえるくらいの適度なボリュームにして、サイレンの音を聞き逃さないようにしてください。
そして、他の車が少し変な動きしていたら、緊急自動車が近づいてきているかもしれないと予測し、周りを見回すようにしてください。
(シンク出版株式会社 2016.7.4更新)
──監修:杉原厚吉(「計算錯覚学の構築」チームリーダー)
小冊子「錯視・錯覚に注意して事故を防ごう」は、下り坂が上り坂に見えるなど、運転中におこる錯視・錯覚を具体的に紹介した、事故防止教育教材です。
5つの問題に回答を記入したのち、解説を読んでいただくと、「運転中の錯視・錯覚」について簡単に理解していただくことができます。
巻末には、「錯視・錯覚」をどれだけ意識して運転しているかを確認できるチェックリストを設けています。