最近、高速道路の路肩に車を止めて乗っていた人を降して、事故になったりするケースが発生しています。
さる7月9日午後10時前、滋賀県甲賀市の新名神高速道路で本線上を歩いていた22歳の女性が後続のトラックにはねられ死亡する事故がありました。
この女性は、乗用車内で交際相手の男性と口論になり、女性が車を路側帯に止めるよう求め、自ら車を降りたということです。
また、7月25日午前11時40分ごろ、北海道の十勝管内音更町の道東自動車道路で60歳代の男性が歩いているところを通報を受けてかけつけた高速隊に保護される事件がありました。この男性は、妻が運転する乗用車に同乗して高速道路を走行中に夫婦げんかとなり、「次のICの先にいる」と言われて降ろされたということです。
このケースでは、幸いなことに事故にはならなかったのですが、車を止めていた妻は「駐停車禁止違反」で摘発されています。
いずれにしても、高速道路の本線上で故意に人を降ろすのは危険極まりのない行為ですので絶対にやめてください。当たり前のことですが、同乗者が降りると言っても、降ろしてはいけません。
(シンク出版株式会社 2016.8.5更新)
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