バックは安全確認が難しいので物損事故がよく発生しています。駐車場や事業所の構内でもバック時の事故が多いようです。
その多くは、背の低い障害物や軒などの出っ張りに接触する軽微な事故ですが、構内だからといって油断すると、まれに人身事故を起こしてしまうこともあります。
さる8月10日正午前、東京府中市の東京農工大学キャンパス構内で、自転車に乗っていた19歳の女子学生が方向転換をしようとバックしたトラックにひかれ、死亡する事故が起こりました。
トラックはプロパンガスのボンベを運搬中で、バック時の安全確認が甘く後方の自転車に気づかなかったようです。
事業所の構内では車や歩行者の通行が少ないため、つい気が緩んで無意識にバックしてしまいがちです。こんなときにこそ、事故が起こりやすいのです。
どんな場所でもバックは非常に危険な行動だと認識して、安易にバックしないこと、バックする前には必要なら車を降りて十分な安全確認をすることを守りましょう。
(シンク出版株式会社 2016.8.16更新)
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