まだ暑い日が続きますが、日没は確実に早くなり、日が短くなっています。暗くなると歩行者や自転車などとの衝突事故に注意しなければなりません。
歩行者や自転車は車のように自分から光を発光するヘッドライト・テールランプなどを持たないので、発見が遅れがちとなるからです。
さる8月12日午後7時40分頃、和歌山県九度山町で75歳男性が運転する軽トラックが、センターラインの周辺を走っていた電動車いすに追突し、車いすに乗っていた89歳の女性が頭を強く打ち死亡する事故が起こりました。
現場から約500m先に女性の自宅があり、自宅へ帰る途中、道路中央を走行して事故にあったとみられています。
電動車いすは、誤って路肩の側溝に落ちる事故も多いので、側溝の蓋がない道路では路肩より少し車道側に入って走行する人も少なくありません。
夜間は、車いすが車道上にいたり歩行者などが危険な横断をした場合、発見が遅れると重大事故になる危険がありますので、先行車や対向車がいないときは必ずライトを上向きにして、スピードを上げ過ぎないように注意して走行しましょう。
(シンク出版株式会社 2016.8.17更新)
小冊子「悪条件下における事故防止のポイント」は、運転中に遭遇する「トンネル」「雨天」「夜間」「渋滞」「堤防道路」「山間部」といった悪条件下における事故防止を狙いとした教育教材です。
それぞれの運転場面における注意すべきポイントを簡潔にまとめていますので、悪条件下における事故防止のポイントを簡単に理解していただくことができます。