さる8月12日午前8時ごろ、岩手県奥州市の見通しの悪い交差点で、出勤途中の女性が運転する軽乗用車と自転車が出合い頭に衝突し、自転車に乗っていた37歳の男性が全身を強く打って死亡する事故がありました。
事故現場は住宅街の交差点で一時停止の標識などはなく、壁などに遮られて見通しが悪かったということですが、なぜ自転車をはねるほどのスピードで進入したのか、疑問を覚えてしまいます。
住宅街の交差点では、家の塀などに囲まれて見通しの悪い場所でも一時停止の標識がないところがありますが、ほとんどの人は一時停止や徐行をしながら交差点に進入していきますので、滅多に事故は起きていません。
ところが、通勤などで毎日利用していると、いつも交差道路から車が来ないので今日も来ないだろうと油断して、最初は一時停止をしていてもだんだん徐行程度で進入するようになります。そして、最終的には徐行もしなくなり、ほとんどスピードを落とさずに通過するようになっていきます。
事故というものは、こうしたときに起きるものなのです。見通しの悪い交差点に進入するときには、どんなときでも確実に一時停止をしてください。
(シンク出版株式会社 2016.8.17更新)
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