道路交通法では、座席ではないところに人を乗せてはいけないことになっていますが、例外的にトラックに荷物を積んだときには見張りのために必要な人を荷台に乗せることができることになっています。
しかし、いくら法律で許可されているとはいえ、荷台に人を乗せるのは感心しません。走行中に荷台にいる人が落ちたりする可能性がゼロではないからです。
実際に、岐阜県御嵩町の職員がトラックの荷台から転落して大けがを負う事故が起きています。
この事故は、おととし10月に行われた町の産業祭の後片付けの際、トラックの荷台に乗って移動していた職員の一人が転落して、両手両足が麻痺する重度の障害が残る大けがを負いました。
転落した人がどのような状態で荷台に乗っていたかは定かではありませんが、走行中に転落したのですから相当不安定な状態で乗っていたのではないかと思われます。
荷台にはなるべく人を乗せないことが大切ですが、どうしても荷台に人を乗せるときには、荷物の横に人が座れるスペースを確保するなどして、走行中に人が転落しないように配慮しなければなりません。
(シンク出版株式会社 2016.8.29更新)
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