信号のない交差点を左折する車を観察していると、ちらっと左を見た後に、右の方向を見ながら左折していくドライバーの姿をよく見かけます。
車道を右からやってくる車を気にしているのです。とくに、見通しの悪い場所では長い間右を見る必要がありますが、これが左折事故の原因の一つとなっています。
さる8月25日11時半ごろ、新潟県三条市の丁字交差点を左折しようとしたダンプカーが、交差点近くの工事に関わって道路上で誘導していた交通誘導員(61)を見落として巻き込み、誘導員の男性が死亡する事故が起こりました。
道路の右側が建物で死角となっていたので、右側を気にしながら左折したということです。
ドライバーは現場の工事に関係したダンプカーを運転していましたので、周囲に誘導員がいることはわかっていたということですが、それでも見落としてしまいました。
左折時はいつもこうした危険が隠れていることを肝に銘じて、アクセルを踏み込む前に、必ず曲がっていく左方向や左側方、そして車の左前方を確認してから車を動かしましょう。
(シンク出版株式会社 2016.9.5更新)
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