このところ、秋雨前線が停滞したり、台風が近づいて来たりして、雨の日が多くなっています。
雨の日は視界が悪くなるために、ドライバーは慎重な運転が求められますが、視界が悪くなるのはドライバーだけではなく歩行者も同様ですので注意が必要です。
さる9月13日午前4時25分ごろ、三重県松阪市内の県道で道路を横断していた72歳の女性が走行してきた軽乗用車にはねられて死亡する事故がありました。
事故現場は片側1車線の直線区間で、横断歩道や信号機は設置されておらず、当時強めの雨が降っていて視界が悪くなっており、警察では双方が安全確認を怠っていたものとみています。
強い雨の中では、ドライバーはワイパーが作動している範囲以外はほとんど見えませんので、横断して来る歩行者に気づきません。
一方、歩行者も傘を差したり、カッパを着たりしていて、周囲の視界が確保できない状態で歩いていますので、車が近づいていることを認識できません。
雨の日に運転するときには、傘を差した歩行者は接近する車に気づいていないと考え、慎重な運転を心がけてください。
(シンク出版株式会社 2016.9.26更新)
小冊子「悪条件下における事故防止のポイント」は、運転中に遭遇する「トンネル」「雨天」「夜間」「渋滞」「堤防道路」「山間部」といった悪条件下における事故防止を狙いとした教育教材です。
それぞれの運転場面における注意すべきポイントを簡潔にまとめていますので、悪条件下における事故防止のポイントを簡単に理解していただくことができます。