JAFの行った調査によりますと、信号のない場所で横断歩道を渡ろうとする歩行者がいても、9割以上の車が一時停止していないことがわかりました。
この調査は、8月15日から9月1日の間、全国の94か所の片側1車線の道路上に信号機が設置されていない横断歩道で実施されましたが、調査対象となった1万26台のうち、歩行者が渡ろうとしている場面で一時停止したのは757台と全体の7.6%のみという結果になっています。
車を運転している人なら誰でも、道交法で「横断歩道を渡ろうとする歩行者がいるときには、横断歩道の直前で車を一時停止させ、通行を妨げないようにしなければならない」と義務づけられていることは、当然知っていると思います。
しかし、実際には横断歩道を渡っている歩行者が車にはねられる事故が起きており、ドライバーが横断歩道を通過するときに「歩行者優先」意識を持って運転していないような気がします。
いうまでもなく横断歩道は「歩行者の聖域」です。そこを通過するのですから、もっと歩行者の存在に気を配り、歩行者優先の意識を持って運転してください。
(シンク出版株式会社 2016.10.4更新)
小冊子「接触していなくても大きな事故の責任がある」は、たとえ他車や他人と直接接触していなくても、大きな責任を問われた6事例を取り上げ、ドライバーに警鐘を鳴らす教育教材です。
それぞれの事例は運転者の責任を考える問題形式になっており、参加型の教材となっていますので、講習会等でもご活用いただけます。