カーナビゲーションの画面を見ていて、わき見運転事故がまた発生しました。
さる10月21日午後5時40分ごろ、埼玉県本庄市の信号のない交差点を横断していた高齢者の女性(89歳)が、軽乗用車にはねられて死亡しました。
軽乗用車を運転していた女子大生(22歳)は「カーナビのテレビを見ていて、直前まで横断者に気づかなかった」と言っています。
カーナビゲーションの地図を確認するときに注視してしまうのも危険ですが、地図の確認であればすぐに視線を戻すことが可能です。しかし、テレビとなるとつい惹き込まれて長い時間見てしまうので、わき見運転になる危険性が非常に高くなります。
カーテレビが内蔵されたナビゲーション機器は、走行中にテレビ放送などが見られない設定になっていますが、実際には設定を変更して見えるようにしている運転者がいるようです。これでは、自ら事故を招いているようなものです。
運転中は運転に集中する必要があるのに、今は、カーテレビなど意識を散漫にする仕掛けがたくさんあります。このような危険を遠ざけて、安全運転に集中できるよう常に意識することが大切です。
カーナビ画面で経路を確認するときも前方の安全をよく確かめるとともに、「すぐに視線を戻そう」と自分に言い聞かせるように習慣づけましょう。
(シンク出版株式会社 2016.10.26更新)
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