10月17日午後7時20分ごろ、佐賀県内のJR長崎本線の踏切で、踏切内に立ち往生していた乗用車に普通列車が衝突する事故がありました。
立ち往生していた車の運転者は、車外に出ていて無事だったのですが、「踏切内で他の車とすれ違おうとした際にハンドルを切りすぎて、縁石に乗り上げて身動きが取れなくなった」と話しています。
道路幅員の狭い踏切を通過するときには、対向車が来ていると結構神経を遣います。この事故のように、対向車を避けようとするあまり左に寄り過ぎると縁石に乗り上げたり、線路内にタイヤが脱輪することがあります。
また、左端に歩行者や自転車がいたりすると、避けるために中央付近に寄りがちになりますが、あまり寄り過ぎると対向車と衝突する恐れがあります。
とくに、視界の悪い夜間では道路状況が昼間のようにはっきりとは見えませんので、少しのハンドル操作ミスが事故につながってしまいます。夜間、幅員の狭い踏切を通過するときには、人が歩くくらいのスピードで慎重に通過しましょう。
(シンク出版株式会社 2016.11.1更新)
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