急激な寒波のため各地で降雪がみられますが、北国ではアイスバーンによるスリップ事故が相次いでいます。
先日も、北海道で救急車がスリップして横転する事故が発生しました。
去る11月18日午前8時20分ごろ、北海道士別市内の道道で、緊急走行中の救急車が圧雪路が凍結した路面でスリップして路外に逸脱し、道路脇の電柱に衝突して横転しました。
この事故により搬送中の患者を含めて3人が負傷しましたが、全員命には別状ありません。
雪の中を走行する緊急自動車ですから、当然冬用タイヤを装着していたと思われますし、運転していた33歳の男性消防士長も雪道や凍結路の走行には慣れていたでしょう。
そうした車でも、「ハンドルを取られて、なすすべがなかった」ということですから、アイスバーンの運転がいかに難しいかがわかります。
凍結路面は摩擦係数が極端に下がっていますので、スタッドレスタイヤなど冬用タイヤを装着している車でも、少しスピードが上回るとスリップします。
救急搬送中の急ぐ思いからスピードが少し上がり過ぎていたのかも知れませんが、私達もこうしたスリップ事故を教訓にして、スタッドレスタイヤなどを装着したからといって安心しないことです。
凍結路では、慎重の上にも慎重を重ねて、ソロソロと走行するように心がけましょう。
(シンク出版株式会社 2016.11.28更新)
小冊子「雪道・凍結路の危険をイメージしよう」は、冬道を走行するドライバーに対して、安全な運転方法を指導するのに最適の教材です。
雪道を走行するにあたって、必要な知識が身についているか、また危険な行動をしていないかを「はい」「いいえ」でチェックすることにより、冬道走行の基本を学んでいただくことができます。