皆さんは、車を降りる時の段取りは万全ですか。「当然だ」という答えが返ってきそうですが、本当に習慣化していますか?
ときには、少し降りるだけだからと、ニュートラルに入れてエンジンをかけたまま降りるということはないでしょうか?
こんなことをしていると、駐車ブレーキをかけたつもりでも、かけ方が甘くて車が動き出すことがあります。
先日も、止めた車から降りたドライバーが自分の車にひかれるという事故が発生しました。
さる11月18日午後2時半すぎ、東京・葛飾区高砂の路地で2トントラックが動き出し、トラックの前にいた運転者の男性が下敷きになって死亡しました。運転者はスーパーの出口近くに止めてあった自転車を動かそうとして、車を降り自車にひかれたようです。
トラックが動き出した原因は定かではありませんが、駐車ブレーキのかけ方が甘かった可能性があります。
なお、オートマチック車の場合は、パーキングレンジに入れておけば、よほどの傾斜地でない限り車が動き出すことはありません。マニュアル車は下り坂ならバック、上り坂であればローギアに入れてエンジンを止めておけば、駐車ブレーキが万一緩んでも急に車が動き出すことはないでしょう。
もちろん駐車ブレーキをしっかりかけることが先決ですが、降りる前に車が動き出さないための措置を習慣化しておくことが大切です。
(シンク出版株式会社 2016.11.29更新)
運転中に無意識に行う危険な行動や悪い癖などが事故を誘発することがあります。
この自己チェックシートは、日頃の運転を振り返り、48の質問に「ハイ」「イイエ」で答えていただくだけで結構です。
自己採点をすれば、さまざまな運転場面で安全運転を妨げる危険な運転習慣や悪い癖がついていないかを診断することができます。