車が低速度で人や自転車等と接触したとき、「大したことはないだろう」と勝手に判断してそのまま現場を離れる運転者がいます。
しかし、この行為はひき逃げに問われる可能性が高いので、絶対に現場から立ち去らないようにしてください。
さる1月19日、兵庫県川西市の生活道路で、曲がり角から顔を出して安全確認をしようとした5歳の幼稚園児の女の子に、やってきた軽ワゴン車が接触し、はずみで女の子は転倒して後ろの子どもにぶつかり、後ろの子がまぶたを切るなど2人は軽傷を負いました。
事故を起こした会社員の男性(29歳)はそのまま受注先への納品を済ませてから、10分後に現場に戻ってきましたが、警察に「ひき逃げ」犯として逮捕されています。
男性は「道が狭くて転回できなかった」などと弁解しましたが、納品を優先させたのですから大したことはないと軽く考えていたのは間違いないでしょう。
たとえ大した接触ではないように見えても、絶対に現場から立ち去らないで、怪我の程度を確認し、必要な場合は救急車を呼んで警察官の到着を待つなど、運転者としての務めを果たすようにしましょう。
(シンク出版株式会社 2017.2.6更新)
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