アメリカ合衆国の全米安全性評議会(NSC)は、このたび2016年の交通事故推計値を発表し、自動車事故による死者数は過去10年近くで最大となり、過去2年間増加基調にあって、昨年は2014年の値と比べて14%も増加していると発表しました。
増加の理由として注目されるのが、速度違反やアルコール・大麻・薬物の影響と合わせて、スマートフォンなどモバイル機器を運転中に使用してわき見・漫然運転に陥る運転者の増加を挙げていることです。
NSCの分析では、スマホやタブレットなどのモバイル機器画面へのタッチ・入力や音声によるテキスト入力などが運転者の注意を散漫にしているとのことです。
こうした状況を問題視して、連邦道路交通安全局(NHTSA)は運転中のモバイル機器使用制限ができるようにOS改訂を行うことも提案しています。
日本ではアメリカとは対照的に事故死者数自体は減少していますが、最近スマホがらみの交通事故のニュースが目立っていて、やはり気になるところです。
他山の石として参照し、スマートフォンやタブレットは荷物にしまって、運転中は使用しないように心がけましょう。
※NHTSA= National Highway Traffic Safety Administration
(シンク出版株式会社 2017.2.21更新)
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