さる5月10日未明、福岡市で軽乗用車が対向車線にはみ出してワンボックスカーと衝突する事故があり、横転した軽乗用車を運転していた女性から基準値の4倍近いアルコールが検出されたため、酒気帯び運転の疑いで現行犯逮捕されました。
基準値は、呼気1リットル当たり0.15ミリグラム以上ですから、4倍とすると0.6ミリグラムということになり、これだけの数値が出たということは、相当のアルコールを飲んでいたと思います。
ところが、女性は「店で友人とノンアルコールビールを15本飲んだ」と容疑を否認しているということです。
日本メーカーが製造しているノンアルコールビールは、アルコール度数は0ですので、何本飲んでも呼気からアルコールが検出されることはありません。
輸入されたノンアルコールビールなら1%未満のアルコールが含まれている商品があるみたいですが、仮にそれを飲んだとしても、基準値の4倍には到底ならないと思います。
酒気帯び運転の言い訳に「ノンアルコールビールを飲んだ」は通用しません。
(シンク出版株式会社 2017.5.19更新)
本テキストは、プロのトラックドライバーとして知っておかなければならないマナーとモラルについて解説しています。
運転場面や得意先での対応場面など15事例を収録し、イラストでマナーの悪い例やモラルの低いドライバーの姿を描いています。
これらの事例がどんな問題につながるか、ドライバーが考えて記入する参加型の教材となっていますので、マナーやモラルについて考えるよい機会となります。
また、なぜマナーとモラルが重要なのかを管理者とドライバーの会話形式で解説し、理解しやすい内容となっています。
監修:酒井 誠
(一般社団法人 日本トラックドライバー育成機構代表理事)