さる5月25日午前6時半ごろ、岩手県雫石町の自宅のすぐそばでかがんで草取りをしていた80歳の女性が、同居する64歳の義理の息子の運転する乗用車に轢かれ、死亡する事故がありました。
警察の調べによりますと、自宅の駐車場から車で外出しようとしていたということで、「前方で草取りをしていた母にまったく気がつかなかった」と話しているということです。
自宅から出ようとした車が、かがんだ人に限らず背の低い子どもなどを轢く事故がときどき起きています。
その背景には二つあると考えられます。
一つは、事故の供述からわかるように運転席に座っているドライバーから、背の低い子どもやかがんだ人がまったく見えていないことです。
もう一つは、自宅から車で出発するときは、すぐに車に乗り込んでそのまま走り出すというパターンが一般的で、あまり車の周りの安全確認をする習慣がないということもあります。
車に乗って家から出るときにも、油断しないで周囲の安全確認をするようにしてください。
(シンク出版株式会社 2017.6.2更新)
本テキストは、プロのトラックドライバーとして知っておかなければならないマナーとモラルについて解説しています。
運転場面や得意先での対応場面など15事例を収録し、イラストでマナーの悪い例やモラルの低いドライバーの姿を描いています。
これらの事例がどんな問題につながるか、ドライバーが考えて記入する参加型の教材となっていますので、マナーやモラルについて考える機会となり、改善のキッカケとなります。
監修:酒井 誠
(一般社団法人 日本トラックドライバー育成機構代表理事)