さる6月24日午前11時ごろ、東京都青梅市のトンネル内を走行していた大型トラックがスポーツタイプの自転車と接触し、自転車に乗っていた男性が転倒時に頭を打って死亡する事故がありました。
現場は片側1車線の直線道路で、トラックのドライバーは「自転車を追い抜こうとしてぶつかった」と話しているそうです。
自転車のスピードが相当遅いのなら追い抜こうとする気持ちも分からないではありませんが、接触したのはスポーツタイプの自転車でスピードはある程度出ていたはずであり、追従してもそんなにストレスは感じなかったのではないかと思います。
以前にもふれましたが、一般道路のトンネル内は暗い場所が多くて見えにくく、そのうえ片側1車線で幅員も狭いため、対向車が来ていたりすると運転に相当な神経を遣います。
また、この事例のようにトンネル内を自転車が走行していることがあり、自転車に気づくのが遅れて追突する危険もあります。
トンネル内は事故のリスクが高い場所であり、自転車がいても安易に追い抜こうとしないようにしてください。
(シンク出版株式会社 2017.7.6更新)
本テキストは、プロのトラックドライバーとして知っておかなければならないマナーとモラルについて解説しています。
運転場面や得意先での対応場面など15事例を収録し、イラストでマナーの悪い例やモラルの低いドライバーの姿を描いています。
これらの事例がどんな問題につながるか、ドライバーが考えて記入する参加型の教材となっていますので、マナーやモラルについて考える機会となり、改善のキッカケとなります。
監修:酒井 誠
(一般社団法人 日本トラックドライバー育成機構代表理事)