最近、中東やアフリカで人気の高い日本製のワゴン車の盗難が頻発しているという報道がありました。
盗んだ車両は、国内にある「ヤード」と呼ばれる車両解体工場で分解して不正輸出し、輸出先で自動車に組み立てるということです。
これらの被害車両の大半には、専用の電子キー以外ではエンジンの始動ができない盗難防止装置「イモビライザー」が搭載されており、犯人はキーの識別符号を書き換えて別のキーでもエンジンをかけられるようにする解除器具「イモビカッター」を使った疑いが強いということでした。
日本にいると、あまり神経質に車両の盗難対策をしている人は少ないのですが、ヨーロッパなどでは路上駐車している車には当たり前のようにハンドルをロックするバーが取り付けられています。それだけ日常的に車両盗難が起きているということだと思います。
これからは日本もヨーロッパ並みに、盗難対策をする必要がありそうです。イモビライザーが搭載された車でも、警報装置やハンドルロックバーを取り付けたり、タイヤをロックする装置を取り付けたり、2重、3重の盗難防止対策をしておきましょう。
(シンク出版株式会社 2017.7.19更新)
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