さる10月18日午後8時15分ごろ、岡山県津山市の中国自動車道で、本線上に落ちていた大型車用のスペアタイヤ(直径約1m)に走行中の軽乗用車が乗り上げて動けなくなり、乗っていた親子が非常駐車帯に避難していたところ、後続の大型トレーラーが同じタイヤに乗り上げて横転し、避難していた親子をはねて死亡させるという悲惨な事故がありました。
タイヤを落とした運転者は「タイヤを落としたことはわからなかった」と話しているということですが、落とした者の責任は極めて大きいと言わざるを得ません。
高速道路を走行していると、実にいろいろな物が落ちています。ビニールシートやベニヤ板などもよく見かけますが、これらはたとえ乗り上げても大きな事故にはつながらないものの、今回のように大型車のスペアタイヤなど大きい落下物は、もし衝突すると確実に事故になります。
落下物は落とし主の責任です。
荷物はしっかりと固縛して落下しないようにすることはもちろんですが、スペアタイヤなどは運行前の点検でしっかり固定されているか確認してください。
(シンク出版株式会社 2017.10.26更新)
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