さる11月17日午前11時5分ごろ、兵庫県神戸市の阪神高速道路のトンネル内を走行していた大型バスが車線変更しようとしたところ、バイクと接触して乗っていた男性を死亡させる事故がありました。
このコーナーで何度も取り上げていますが、高速道路のトンネル内は事故が多発しており、車を運転する場合にはもっとも注意をしなければならない場所となっています。
その大きな原因の一つは、昼間のトンネルは暗くて視界が悪く、他車の動向が把握しにくいということです。
そのため、今回の事故のように車線変更をしようとしたとき、サイドミラーで見ても後続車を見落としたりすることがあります。
とくに、ヘッドライトを点灯していない車や黒っぽい車、二輪車などの小さい車は見落としがちになります。明るい昼間に暗いトンネルに入ると、運転する人の目が順応せず、他車を見落としやすくなります。
トンネル内では、極力車線変更をしないようにし、万一車線変更をするときには、徹底した安全確認をするなど慎重な運転を心がけてください。
(シンク出版株式会社 2017.11.30更新)
事業所の業務を行うにあたって、自動車の利用は欠かせないものになっていますが、そこには様々なリスクが存在します。
本冊子は、6つのテーマを取り上げ、使用者責任や運行供用者責任といった事故における事業所の責任の解説をはじめとして、経営者や管理者として知っておかなければならない自動車の安全管理面での法律知識を清水伸賢弁護士が解説しています。