死角というと、見通しの悪い交差点などで交差道路が見えないこと等を思い浮かべますが、自分が運転する車のボディがつくる死角も常に意識しておく必要があります。
さる12月3日、東北自動車道の安達太良サービスエリアの駐車場で、靴のひもを結ぶためにしゃがんでいた女性(47歳)が発進した大型バスにひかれて死亡しました。
バスのドライバーは「人がいたことに気づかなかった」と供述しており、バスの運転席から死角になる場所に女性がいたと思われます。
しかし、大型バスにはアンダーミラーがありますので、気をつけて確認していれば死角にいる女性を発見できた可能性があります。
「歩行者がいたら見えるはずだ」という思い込みから、前方を気にしないで発進したのではないでしょうか。
乗用車でも、小さな子どもが車の前でしゃがんでいたら同じように死角に隠れることがあります。この事故の教訓を念頭におき、死角の確認が重要であることを常に意識しましょう。
(シンク出版株式会社 2017.12.14更新)
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