国土交通省の発表によると、2016年度に全国の高速道路や国道で確認された落下物は76万件にものぼるということです。
1日当たり2,000件を超えるペースで、落下物の内容はタイヤや荷台の積荷を覆うシート類が多数を占めています。
中には大型コンテナが落下して道路をふさいでしまったケースもあり、最近は重大事故も発生していますので、同省ではサービスエリアにポスターを掲示するなどして注意を呼びかけています。
落下の主な原因は積み荷の固定不足と思われます。出発前に固縛したからといって長い走行では緩んでくることが多いので、サービスエリアなどでの休憩時に再確認する習慣をつけることが大切です。
大型車のスペアタイヤ落下は固定器具のサビや不具合が原因ですので、定期的に固定場所の点検をしましょう。
なお、道路上に積載物等を落下させると、「転落等防止措置義務違反」となり、違反点数1点が加点されます。また、これらの落下物を放置して走り去った場合は、さらに「転落積載物等危険防止措置義務違反」(違反点数1点)となります。
万が一積み荷を落下させた場合、または危険な落下物を道路上に発見した場合は、道路緊急ダイヤル「#9910」に連絡して対処しましょう。
(シンク出版株式会社 2017.12.18更新)
高速道路では、落下物による思わぬ重大事故が後を絶ちません。全国の高速道路では、年間約36万件にも及ぶ各種落下物が報告されています。
故意ではなく過失であっても、高速道路で物を落とせば道路交通法違反となり、落とし主には懲役か罰金が科せられます。
本DVDでは、高速道路で発生したある死亡事故を図解や実験映像で検証しながら、高速道路での落下物事故防止を強く訴えます。