冬道を走行するときにはスタッドレスタイヤは欠かせませんが、スタッドレスタイヤを履いていれば、どんな冬道でも大丈夫だと過信している人が少なくありません。
スタッドレスタイヤでも、凍結した路面など道路条件によってはスリップしたり、登り坂などでは発進できない場合があり、過信は禁物です。
JAF(日本自動車連盟)では、スタッドレスタイヤを履いて圧雪路の上り坂を登坂する実験を行っています。
これによりますと、平坦路から発進した場合、勾配が12%の上り坂(100mに対し12m上る)と20%(同20m上る)の上り坂は登坂できたのですが、坂の途中から発進した場合には12%の上り坂は上ることができたのですが、20%の上り坂は上ることができませんでした。
山間部の上り坂では、スタッドレスタイヤの車でも一度停止すると発進できなくなり、多くの車が立ち往生することが少なくありません。
寒冷地に出かけるときは、スタッドレスタイヤを履いていても、いざというときに備えてタイヤチェーンを携行しておきましょう。
(シンク出版株式会社 2018.1.16更新)
小冊子「雪道・凍結路の危険をイメージしよう」は、冬道を走行するドライバーに対して、安全な運転方法を指導するのに最適の教材です。
雪道を走行するにあたって、必要な知識が身についているか、また危険な行動をしていないかを「はい」「いいえ」でチェックすることにより、冬道走行の基本を学んでいただくことができます。