記録的な大雪となった福井県内では、多くの車が長時間にわたって立ち往生したり、車内にいた人が一酸化炭素中毒で死亡したというニュースがありました。
1月のこのコーナーでも触れたのですが、大雪に見舞われるとマフラーが雪で塞がれて車内に排ガスが入り込み、一酸化炭素中毒になることがありますので、マフラーを塞がないようにしなければなりません。
JAFのユーザーテストによりますと、マフラー周辺を除雪しておいた場合は、車内の一酸化炭素の濃度はほとんど上がらないという結果が出ています。
窓を開けた場合の実験もしていますが、マフラー周辺を除雪せずに運転席の窓を5センチほど開けた場合には初めはあまり一酸化炭素濃度は上昇しなかったのですが、風が止むと「2時間で失神」する危険レベルまで上昇しています。
窓を少し開けても天候によっては、あまり効果が期待できないことがありますので注意が必要です。
大雪が降って車内にとどまる際には、マフラー付近の除雪を絶対に行うようにしてください。
(シンク出版株式会社 2018.2.14更新)
小冊子「雪道・凍結路の危険をイメージしよう」は、冬道を走行するドライバーに対して、安全な運転方法を指導するのに最適の教材です。
雪道を走行するにあたって、必要な知識が身についているか、また危険な行動をしていないかを「はい」「いいえ」でチェックすることにより、冬道走行の基本を学んでいただくことができます。