先日、警察庁は昨年1年間に発生した交通死亡事故の特徴について発表しましたが、その中から四輪車対自転車事故の特徴について紹介します。
それによりますと、平成29年に発生した自転車が絡む交通事故は9万407件発生しており、そのうち対四輪車が7万6,036件で約84%を占めています。
対四輪車の類型別事故を見てみますと、「出合い頭衝突」が4万875件で約54%を占めています。
四輪車同士など全交通事故における「出合い頭衝突」の割合は約25%しかありませんので、対自転車の出会い頭衝突が突出していることがわかります。
もちろん、四輪車対自転車の出合い頭衝突事故は、四輪ドライバーだけに事故原因があるのではなく、自転車側にも安全不確認や一時不停止、信号無視などの法令違反があるケースが多いのも事実です。
四輪ドライバーとしては、自転車は法令違反をすることを前提に運転する必要があります。見通しの悪い交差点などでは自転車が飛び出してくるかもしれない、交差点では信号を無視する自転車がいるかもしれないと考えて慎重な運転をしましょう。
(シンク出版株式会社 2018.2.22更新)
「軽く考えていませんか?自転車事故!」は、四輪車が自転車と衝突する事故の代表的な事例を6つ取り上げています。
事例ごとにドライバー、自転車利用者の双方にどのような過失があったかを考え、どのような不安全行動が事故に結びついたかを理解することができます。
ドライバーの対自転車事故防止教育に最適です。
また、自転車通勤の従業員など自転車利用者教育にも活用できる教材です。