追突事故というと、四輪車が前を走行している四輪車に追突するイメージがありますが、道路左側を走行している自転車に追突する事故も意外と発生しています。
四輪車が自転車に追突すると、車体構造も脆弱な自転車は大きく損壊してしまいますし、身体をむき出しの運転者は道路に投げ出されて大きくダメージを受けますので、死亡事故につながりやすくなっています。
とくに、昼間に比べて夜間に発生する追突事故は、死亡する割合が高くなっているのが特徴です。
自動車事故総合分析センターの分析によりますと、平成24年~平成28年までに発生した車道での四輪車対自転車の死亡事故のうち、昼間の追突事故が30%であるのに対して、夜間の追突事故は倍の約62%にものぼっています。
夜間走行している運転者は、左端を走行している自転車を認知できないために、あまりスピードを落とさないまま追突しており、それが死亡事故率を高めていると思われます。
夜間は、前を走行している自転車は反射材しか認識できるものがありませんので、少しでも反射光を見つけたら自転車の存在を意識してスピードを落として近づくようにしましょう。
(シンク出版株式会社 2018.2.28更新)
「軽く考えていませんか?自転車事故!」は、四輪車が自転車と衝突する事故の代表的な事例を6つ取り上げています。
事例ごとにドライバー、自転車利用者の双方にどのような過失があったかを考え、どのような不安全行動が事故に結びついたかを理解することができます。
ドライバーの対自転車事故防止教育に最適です。
また、自転車通勤の従業員など自転車利用者教育にも活用できる教材です。