さる3月6日午後9時35分ごろ、三重県四日市市で信号機がある横断歩道を自転車で渡っていた高校生が軽乗用車にはねられ、頭などを強く打ち意識不明の重体になる事故がありました。
現場は片側1車線の直線道路で、男子高校生は青信号で道路を横断していたという目撃証言があり、軽乗用車を運転していた男性は「携帯電話が運転席の下に落ちたので、拾おうとして前方を見るのを怠った」と話しているそうです。
昼間に比べて視界が悪い夜間走行では、それでなくても慎重な運転が求められるのに、落ちた携帯電話を拾うために前方から目を離すなど、考えられない行為です。
携帯電話に限らず、書類やタバコの箱などが落ちてそれを拾おうとして事故になるケースは少なくありません。
いずれにしても、運転中に何かものが落ちるとそれが気になり運転に集中できないことがありますが、よく考えれば運転に支障をきたすものではありません。
運転中に何か落ちても無理して拾おうとせずに、安全な場所に停止してから拾うようにしてください。
(シンク出版株式会社 2018.3.12更新)
事業所の業務を行うにあたって、自動車の利用は欠かせないものになっていますが、そこには様々なリスクが存在します。
本冊子は、6つのテーマを取り上げ、使用者責任や運行供用者責任といった事故における事業所の責任の解説をはじめとして、経営者や管理者として知っておかなければならない自動車の安全管理面での法律知識を清水伸賢弁護士が解説しています。