さる3月10日午前9時10分ごろ、茨城県つくばみらい市で電動車いすに乗って道路を横断していた高齢者が、走行してきた軽乗用車と衝突し、乗っていた男性が死亡する事故がありました。
事故現場は見通しのよい片側1車線の直線区間で、約30m離れた所には横断歩道や信号機が設置された交差点がありましたが、電動車いすの男性は、この交差点への遠回りを嫌ってショートカットで横断したものとみられています。
電動車いすに限らず高齢歩行者などは、すぐそばに安全に横断できる交差点があっても、そこまで行くのが面倒で横断歩道の近くを横断してくることがあります。
車を運転しているドライバーとしては、交差点の横断歩道付近は注意をするのですが、交差点の手前や過ぎたところは意外と横断歩行者に注意が向かないことがあります。
加えて、電動車いすは背丈が低いために、その存在を見落としてしまうこともあります。
横断歩道付近を走行するときには、歩行者だけでなく横断してくる電動車いすにも注意を怠らないようにしましょう。
(シンク出版株式会社 2018.3.16更新)
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