優良なトラック運送事業者に対しては、2007年(平成19年)より「IT点呼」が導入されていますが、このたび国土交通省は関連通達を改正し、平成30年3月30日からGマークを取得した事業者(営業所)では、車庫間におけるIT点呼も認められることになりました。
これまでと同様、対面点呼を前提とする原則に基づいていますので、片方の車庫では運行管理者か補助者の立ち会いが必要です。
また、測定機器の条件が緩和され、営業所や車庫における運行管理者側のIT機器も、設置型端末という要件がなくなり、携帯端末(※)でもよいことになり、スマートフォンなど携帯端末同士によるIT点呼も可能となり、事業者の設備投資のコスト削減に結びつきます。
(※携帯端末は、「カメラ・モニターなどによって管理者が運転者の酒気帯び、疾病、疲労の有無などの状況を随時確認できる」というこれまでの設置型機器同様の条件を満たすものに限るとされていますが、現状ではほとんどのスマートフォン・タブレットとアプリがこれらの機能を担保していると考えられます)
国土交通省は平成30年3月30日に通達「貨物自動車運送事業輸送安全規則の解釈と運用」を一部改正し、同日施行しました。
※詳しくは、国土交通省のWEBサイトを参照してください。
【関連記事】
・確実ですか? 朝礼・点呼・健康観察(危機管理意識を高めよう)
・健康管理を徹底していますか?(危機管理意識を高めよう)
・従業員の健康問題についての指導(安全管理法律相談)
・トラックドライバーの健康管理をテーマにセミナーを開催(取材レポート)
・運転者の健康管理マニュアルを改訂──国土交通省(交通安全ニュース)
・事故に結びつく健康リスクを意識しよう──高血圧の危険
点呼の実施は運送事業者の義務ですが、いざ、ドライバーと向き合ったときに何を話せばいいのか、戸惑う管理者も少なくありません。
本DVDは、トラック運送事業の安全運行のために欠かせない「点呼」のポイントを管理者とドライバーのやり取りによって具体的に紹介していますので、毎日の点呼のご参考にしていただくことができます。
乗務前点呼はもちろん、乗務後や中間点呼まで点呼者が忘れてはならないチェックポイントを理解することができます。
貨物自動車向けテキスト「運行管理者のドライバー教育ツール」は、指導・監督の指針12項目にそった内容で編集されています。
点呼時や安全教育の機会をとらえて、簡単に12項目について指導できるようにイラスト中心とした内容になっています。
言葉だけでは伝わりにくい安全運転の知識や注意事項も、イラストがあればより具体的に危険ポイントをイメージすることができます。また、付属の教育記録簿を使用すれば、そのまま指導・監督の記録として保存できます。
2017年に道路交通法改正によって導入された中型自動車免許の内容もわかりやすく解説しています。